『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』

昨日行ってきた。レビューを読んでいてもたってもいたれなくなって、隣県まで車を飛ばす勢いでってか実際とばして行ったのだけど、その労力をものともしない満足感でもの凄くよかった。大満足だった。なぜこれをやらないのかうちの市の劇場に問いただしたい。そんかしやってくれるならそのときにはもう一度見に行くから。やろうぜ。


とにかく後半がすごかった!
前半は、今までのアニメ版との間違い探しみたいな感じでほとんどテレビアニメと同じ内容。それはそれで「ここが変わってるのは後々意味が出てくるのかなあ」とか「あそこがカットされているのはどういう意図だろう」とか「ここは捨てるのかと思いきや、必要なとこなのか」とかいろいろ妄想できて楽しかったのだけれど、そういうことを考える余裕があるほどには冷静でいたとも言える。
それが後半、というか「ヤシマ作戦」の辺りからのめりこむのめりこむ。レビューでラミエルラミエル言われる理由がわかったわ……これは言うわ! ラミエル!!! なんだあいつ。こわいこわい。絶対生き物じゃないだろっていう見かけのものが、あれは確実に生きてた。絶対「音」としてしか聞こえない音質だろってものが、「鳴き声」にしか聞こえない。生きてる最強兵器こえええええ。


あと、泣いたのは「電話」だった。電話……! アニメ本編見て無くても問題ないとは思うけど、ここだけは、見てた方がこの瞬間の意味合いの重さが大きく変わってくるなあと思った場面。きっと本編を見ずに劇場版行った人は、帰ってから本編見たくなって見てんじゃないかとか思うので、そのあとまた劇場版見に行ってみたらあの場面でもっとグッとくるんじゃないかな! あと、電話は瞬間じゃなくて後の方。ラミエルの攻撃の後。あっちです。あのシーンは全体的にいかんかった。シンジがずっと自分の意志で頑張っていて、自分の意志で動いていて、そのときに、そのときに……ええっと大興奮のあまりにネタバレするよ! したいから以下一応隠す。

一発目が外れた後のシンジがふたたび動き始めるときに、頭の中でフラッシュバックするのがトウジやケンスケの電話だってのが、私にはすごく嬉しかった。ああやって自分の意志で動いていること自体がすでに嬉しかったんだけど、シンジが少年らしく、人間らしく感じられて、全然戦いは終わってないんだけど「シンジよかったなあああ!」とか思っていた。アニメ本編では「鳴らない電話」が鳴ったことで、あの世界の中が確実にエヴァとヱヴァで違うんだなと一番実感した所だった。そんなこんなで続きが楽しみです。


そしてカヲルくん。今の私には君が登場した瞬間、頭をよぎったのは「石田彰……!」なにを言ってるのかよくわからないかもしれないけれど、いや、これは終わった後に友人と話しても同じこと言ってたよ。みんな思うんだよ。石田彰はとにかく石田彰過ぎてだれだろうととにかくもう石田彰なんだ。なにいってんだ。