夏ドラマもそろそろ終わり

今期は陽気なドラマが多かったな。残念ながらほとんど脱落してしまった。録画しなけりゃそうなるのは目に見えていたけれど。陽気なドラマは気楽に見られるし楽しいけど、「陽気」かつ「続きが気になって仕方がない」みたいな展開は結構難しいのじゃないかという気がしてきた。結局、今期一番楽しんで見たのは『受験の神様』だった。次点で『女帝』あたりか。


最初は『花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜』と『山田太郎物語』が期待値AAランクだったのに、結局どちらも脱落した。いや、一応通して見たんだけど、見てない回もたくさんある。どっちでも良いかと言う気分になって見なかったのだな。どちらもかわいこちゃんがたくさん出ているし、楽しく見られる類のドラマだったんだけど、1回抜けたから困ると言うタイプの話ではなかったから気を抜いちゃったんだなあ。そういえばどちらも学園ものだ。「何気ない日常こそがきらめき!」というタイプのお話は大きな目的がないから、見る側が見続けるための軸を持ちにくい部分もはあるのかな。そう考えると『花より男子』は軸がぶれない学園ものだったんだなあ。恋愛ものはベタだけど軸としては最強なのかもね。イケパラも一応恋愛ものなんだけど、軸になる程恋愛が強くなかったから、何でも有りでおもしろいけど、どこに向かってんだか見えん、という雰囲気があった。原作漫画の方が恋愛ものとしての色は濃かったかも。もう別物と化していたから比べる意味は無いのだけれど。役者ラブ! 男の子ラブ! と割り切った方が潔いというか、ドラマもそれを推していたのだろうね。


上のふたつに対して『受験の神様』と『女帝』は軸が単純明快でわかりやすい。「受験に合格する」「お水の世界でのしあがる」という軸がわかりやすすぎる。その中で1話ずつ目的に向かって話を進めながら色々なエピソードが展開されるから、次はどうなるのかなと気になる。加えてどちらもなかなか個性の強いドラマで、『受験の神様』はキャラクター設定の奇抜さと、勉強展開のインパクトと、案外堅実なストーリー展開がバランスよく、『女帝』はとにかく仰々しいとんでもぶりと、もはやわざとを疑う迷方言台詞(「のしあがっちゃるけん」「ふざくんな!」)が代表するあほらしさがくせになる「次が気になる」ドラマだった。


ちなみに『スシ王子!』はファン枠なのでふつうのドラマには勘定しない。ただ自分の今期ドラマに対する感想からいうと「堂本光一」でなければ確実に落ち枠に入ってたんだろうなあ……何が悪いって時間が悪いわ。なぜ『喰いタン』の流れで『スシ王子!』じゃないんだろう、と思ったのひとは結構多いと思う。土9でやろうよ土9で!