小畑健「京極作品に魅せられて」

入手(多少)困難

『IN☆POCKET』に小畑健先生作画の榎木津が載ってるというのでこれは見んことには気がおさまらんと思って書店に出掛けてきた。『IN☆POCKET』のことだからこの辺りではそう簡単に見つからんだろうと思ったら案の定2軒アウト。3軒目で無事ゲット。

買いの一冊です

結論から言うとすごくおもしろかったので両氏が好きな人は是非買うと良いと思う。絵は1枚なんだけど、それのみを目的にしていた割にインタビューがとてもおもしろかった。思った以上に小畑氏が京極ファンで、にやにやしながら読める内容になっていた。1冊200円だし、1Pのアイドルグラビアのためにテレビ誌や音楽誌を買うことを思えば安すぎて「ほんとうにこれで良いのか」と疑う程だよ。比べる対象を間違っているとかそんなことはしらん。

こんな絵でした

さて、なんやかや言うよりは参考として絵の遠景を紹介しておこう。今さらながら「少しのネタバレも許すまじ」という人は見ないことをおすすめする。反面「見たくて見たくてどうにもたまらん」という人には非常にストレスのたまる表示法となっているので、これまた見ないことをおすすめする。つまり、豆のような写真を紹介する。これを見て「うおおこれは買いだ!」と、思える人もあまりいないと思うので、要するに誰の得にもならない気がするんだが、えーと榎木津が中央に立っていて、背景は講談社文庫の新刊「文庫版 百鬼徒然袋――風」の内容を反映したモノクロ絵になっておる、という説明とともに眺めることで想像を膨らませてむらむらっと来る人もいるかもしれない、という中途半端な親切を働きたいと思う。それではみなさん、良い妄想を。





これだけというのもなんなんで背景の一部を拡大。本島と近藤だと思われる。近藤は口を開いているのにくわえていたであろう筆が落ちていない、という絶妙のタイミングを計って描かれた珠玉の1枚。