いまのところふたつ

今のところチェックしたドラマはこんな感じ。

『交渉人』

ノーチェックだったのにめちゃめちゃおもしろかった! 米倉涼子のどす黒いシリーズ(おそらくそんな名前ではない)は、結局今回も私のツボにはまりそう。今までの黒米倉さんシリーズのなかではいちばんふつうの人間像……なのかな。明暗とか強弱が最初からよく見えるキャラクターだなと思った。けど撮り方とかそもそもの見目とか役作りとかで、マネキン人形みたいにも思える。これはドラマ全体もそう作り込んであるのか、冷えびえとした空気が漂ってるんだよなあ。熱かろうが寒かろうが、空気を感じられるまで極端な世界観を作り込んであるってのは見ていて気持ちが良い。


城田くんとの絡みもおもしろいし、なにより城田くんの役は今回すごくあってると思う。イケパラで出てきたときの第一印象は浮いて見えたんだけど、今回のは一目でしっくりきた。狂気じみた言動とか、コンクリートの檻の中、というビジュアルがめちゃめちゃ似合ってる。キーパーソンぽいし、今後も米倉さんとの絡みが気になるところ。あと、周囲を固める役者が渋くて良いねえ。さいきん、おじいちゃん俳優だけではなくて、おっさん俳優も好きなんじゃないかと思い始めている。誰とかじゃなく、おっさんが出れば出る程喜ぶみたいな……ジャニーズが好きなのに、画面が華やかなやつじゃなくて、そういう絵面のドラマを見ていることが多いような気がして。とにかく、これは多分見ます。

あしたの、喜多善男

テンポがおもしろい。予告でも感じてたけど、独特の間合いで、珍しい雰囲気のドラマだなあ。1話1日の構成なのかな。時間が贅沢に使ってある印象を受けた。ひとつの場面に対してゆったり時間が使われてる。けど、細かい緩急はついているからその具合がなかなかものめずらしくて、最初のうちは「お、お?」て訝しみつつ歩いちゃ立ち止まってたら、そのうち相手のペースにのせられるのが楽しくなってきた。ただ、まだ信用は仕切ってないので、2話以降の展開が楽しみ。


うさんくささがむんむんでいいね。キャスティングも絶妙に怪しくて好き。小日向さんが掴み所のないドラマのテンポにぴったりはまるし、小西さんはか弱さとふてぶてしさの二面性がはまる。善男とのキスについて語る辺りなんか、あまりに病んでる感たっぷりだったのでそういうキャラクターなのかと思ったら、その直後の社長モードでの別人ぶりに驚いた。そうくるのかー。生瀬さんは今のところ出番は少ないけれど、ストーリーの核を知ってそうなキャラだね。『トリック』その他のちょっとおもしろいキャラクターの印象が強いけど、匙加減ひとつでこうもうさんくさくてかなわないキャラになるのか。松田さんはいまのところいちばん出張ってるけどその分理解できるかと言ったら全然そんなことはない。結局、今のところではなにひとつ解っちゃいないのだった。吉高さんが良い味出していた。彼女の素の喋りを知らないのだけど、もとからああいう喋り方でないとしたら、舌足らずなあほっぽい喋り方がうまいなあ。


展開として解りやすくサスペンス色が強かったのは、善男の鞄を盗んで八代にぼこぼこにされたあんちゃんが、杉本の助手かなにかだったってところかな。どう繋がるのか楽しみです。

ハチミツとクローバー

続くかどうか微妙なところ。そういえば原作も1巻で止まっているなあ。完結したら読もうと思っていたのに忘れてた。1話の段階だと私にはどうも引きの弱い雰囲気なのだけど、原作があれだけ人気なのだから、入口だけみて判断するのはもったいない気がする。だからドラマももうちょっと見てみようかなあと思いつつ。でも原作を知る人が「別物」と言ってるのをちらほら耳にするので、これまた判断に困る。とりあえず録画!