『堂本兄弟』#堀内孝雄・谷村新司

いまさら堂本兄弟を見た。下でしんみりと記念日を祝ったのが台無しになりそうだが、見てしまったものは仕方がない。タイミングが悪くても言わずにはいられまい……最後が素晴らしかった。カメラさんと編集さんの素晴らしさと言ったらない。なぜなら、光ちゃんがにやにやしていたからだ。あの数秒の映像の中で大事なのは、誰がなんと言おうと堂本光一のにやにやであり、にやにやであり、にやにやである。そうに違いない。


つよしがいくら

俺らごはんのときはいつも隣か向かい合わせですからね

と、「そんな真顔で宣言されてもどういう反応を返せばいいのだ……」と聞き手も戸惑う毎度の自慢を披露したって、それは「大事なことすぎるから何度言っても足りないんですね」とにやにやにこにこして聞けばよいのであって、キンキファンには日常茶飯事なのです。

それがどうだ、その後に「何も言わずただにやにやし続ける」堂本光一氏の画が繋がることで、あら不思議!「お前ら勝手にやっとけ」というキンキファンには日常茶飯事の光景に!


たぶん、ここで「同じじゃねえか」と突っ込んだら負けだよ。そして、勝てる気がしない。仲良きことは美しきかな。かわいいなあ、もう。



あと、とってつけたようだけれども、堀内孝雄さんのキャラクターが素晴らしかったです。あんなに面白い方だとは知らなかった。なにあの神がかったおじさま。谷村さんの絶妙な突込みがまた、たまらなくおもしろかった。よいボケの横にはよい突っ込み。世の中の理だな。笑い転げるキンキのふたりもかわいかった。特にお気に入りの場面は、谷村さんごしに笑い転げてゆく光ちゃんの足だけが映り込んだカットです。あれ、いい画だったなあ。