愛し、愛され @Jtour 30日 東京ドーム

何より、そこに立ってる人とステージにいられて幸せです

30日Wアンコも終わった最後の挨拶で、ファンへの感謝を語りながらくるっとつよしを振り返って言った光ちゃんを見て胸が熱くなった。それはとても自然で、ほんとうに嬉しそうな笑顔で、言葉は少しぶっきらぼうで、だけど、だからこそ想いの深さが透けて見えるように思えた。


今ツアーでは私的初日だった30日、ふたりは全編通してなんだかふわふわしていて、いまさら改めて「ふたりともいい関係なんだな」と思ったのだった。
本人たちも、そのふわふわについて「中身のある話をしていない」「だらだら」と言及していたけれど、そういう空気の中でふとした瞬間に笑い合ったりする仕草がお互いとても柔らかくて、見ているこちらまで嬉しくなってしまった。
いまふたりの間にあるのは双方向の愛情なんだなあと思えた。


愛情をことばで表現するのはつよしの方が得意なのだろうし、少し前までの光ちゃんなら茶化して流した部分もあっただろうと思う。それが悪いというのではない。ただ、私はそれが光ちゃんだと思っていたし、そんな光ちゃんを知っていてなお言い続けるのつよしなのだと思っていた。
言葉を茶化しても、態度や表情からはそれが本意ではないというのが読みとれたし、つよしも

お前は照れ屋さんやからな

と言った通りに、そういう光ちゃんのことをきっと理解していた。けれど、最近のふたりを見ていると〈その先〉を予感してしまう。


光ちゃんが冒頭の台詞を言ったあと、念を押すようににこにことつよしを見つめていると、つよしは「え、おれ?」とでもいうように周りをきょろきょろ見渡し、六郎さんのギロン顔をしてその場を笑いの方向に持っていった。光ちゃんもそんなつよしを見て「勇ましいなあ」なんて、のほほんと乗っかっていた。
一連のやりとり中でつよしは終始無言でいたけれど、ただ、なんにもにも言わないでうろうろしていたその表情が、とても嬉しそうに、幸せそうに見えた。


与えて、与えられて。影響しあって変化していくふたりを愛おしく思った日だった。