12月25日

うちの犬のね、誕生日なんです。クリスマス。今月の始めに死んじゃったんだけどね。もうちょっとがんばったら誕生日お祝いできたじゃん、て言いたい気もしたけど、17年と11ヶ月も生きればもう十分がんばったよなって歳です。犬だもん。


んで、いきなり話が飛ぶんだけど、うちの父親はトーストの耳を一辺だけ残して食べるのですよ。私はトーストの耳が大好きなのであの行為がどうも理解できない。最初から取っておいてくれたら、耳だけさくさく食べても良いとすら思う。あの食感がおいしいのに。でも、遭遇するのは大抵、かじり残し。もったいない。


で、キッチンの片付けをしていたらまた耳が転がってるわけです。パンの耳が2本。つまりトースト2枚分。「また残してるよ」と思ってそのお皿だけよけて、シンクに積んだお皿を洗って、ぱっとテーブル振り返って「あ」と思った。パンの耳をとっておいても、もう誰も食べないんだった。


大往生だったし、そろそろだと覚悟も出来てたから、そのときはそんなに泣いたりもしなくて、室外犬だったせいか、さみしいんだけど大きな喪失感とかもなくて、今でもどっかにいるような気すらしたり、私は「この子が死んだらどうしよう」なんて言う友人みたいにはなれないんだな、なんて思ってみたりしたけど、残ったパンの耳をシンクに捨てるとき、はじめて、ああ、かなしいな、と思った。さみしいとかなしいは違うんだなあ。

いまさら、数えることにあまり意味はないんだけど、今年だけは言っておく。18歳のお誕生日おめでとう!