お風呂と読書

もともと長時間お風呂に浸かるのが苦手で、すぐにのぼせてふらふらになるし、半身浴を試みたつもりが寒くてこごえるし、今思えばやり方を間違っていたんだと思う。どこがどう違うのかはよくわからないんだけど。なにしろ最近は一日おきくらいに1、2時間ほどお湯に浸かっていて、よくテレビなんかで汗がだらだら出るなんていうのを聞いていたけれど、実際すごいからびっくりした。いまさらながら半身浴というのはこういうもんだったのか! あのとき寒かったのは「なに浴」をしていたんだ……と不思議で仕方がない。


ところで、長湯をするようになってからお風呂で読書をするようになった。いまのところは自分がふだん読まないようなジャンルの本を読む時間になっている。随分と昔に、国語の先生にいただいた小説数冊を今頃になって片づけているだけなんだけれども、普段ミステリとか童話とか読んでいる私は、いわゆる純文学だとか「何々賞受賞」みたいなものにまったくもって疎いので、こういう時間を持つのもいいなあと、数冊読み終わって感じている。
この「お風呂で読書」はやってみると想像していたより簡単で、案外に本も濡れないのだけど、今のところもらい物だからこそ恐れずにやれているというのも確かで、あと数冊しか無いもらい物の本が切れてからどうなるかが目下の問題。自分が読まないジャンルの本をわざわざ書店で買ってしかもお風呂に持ち込むのかと思うと二の足を踏むのは否めないし、こういうときの中古本なのかなあ。