嵐の如く

一昨日の晩も晩、日付を越した頃に妹が帰省した。早寝早起きをいまだに実行しきれず、しかし日付を越す前には眠くなる体質へと確実に進歩をとげた私は、その頃すでにベッドの中だった。部屋に入ってくる妹と寝惚け眼で挨拶を交わして、翌朝は寝こける彼女の顔を跨ぎつつ起床。彼女が勝手に目覚ましを止めてくれたおかげで危うく遅刻しそうになったのは内緒だ。昨晩は部屋に人がひとり増えただけでおかしなテンションになったのか、日付も越して夜中までわははと起きていたはいいが、その勢いのままにでろでろと日記を書いて、寝て起きたら案の定「夜中に書いた手紙はとても出せる内容じゃない」という気持ちを味わい、今日も寝こける妹の頭を跨ぐ朝。そして数時間前、私がどうしようもない空腹に苛まれながら帰宅したら、妹は「じゃあねばいばい」と去っていった。今こうしてPCの前に座る私の背後には、ほとんど顔を合わせる時間もなかったのに2日間は妹がそこにいた証として、布団が一式床に敷かれている。部屋が狭い。どうでもいいけどそこに転がっている使い捨てコンタクトの残骸、あれだけ「捨ててから去れ」と言ったろう。